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よくある質問


Q.聴力の低下している人(以下、難聴者)は日本にどのくらいいるのですか?

難聴者と一言で言っても「普通の会話は聞こえるけど、小さい声だと聴こえない」という方から「大きな声でも、ほとんど聞き取れない」という方まで、様々な程度の難聴者がいらっしゃいます。また、たとえ難聴であっても、そのことを自覚していない方も多いと言われています。そのため正確な人数を把握するのは難しいのですが、一般的には、世界各国で共通してその国における人口の1~2割が難聴・聴覚障害を持っていると言われています。


Q耳の中ってどうなっているのですか?

耳はとても小さくて、そして繊細で複雑な構造と機能をもった器官です。わたしたちが耳と呼ぶ器官は、大きく外耳、中耳、内耳に分けられますが、そのそれぞれが異なる働きをして、音声を脳に信号として届けるのです。



<外耳> 外耳(耳介)は頭の側面にあって、音(空気やモノの振動を鼓膜に集める役割をしています。外耳に集められた音は、鼓膜を振動させて中耳に伝えられます。)

<中耳> 中耳とは鼓膜の奥の部分です。中耳には、耳小骨(つち骨、きぬた骨、あぶみ骨)という3つの小さな骨があり、外耳から入ってきた、音を増幅して効率良く音を内耳につたえます。

<内耳> 実際に音を感じるセンサーは、内耳にあり、医学用語で蝸牛(かぎゅう)と呼ばれるかたつむりに似た器官です。蝸牛では、伝えられた音量や音質を分析し、その情報を電気エネルギーに変えて聴神経へ伝えます

<脳> 音の信号は内耳で電気エネルギーに変えられた後、聴神経と呼ばれる神経をとおって脳に伝わります。その結果「聞こえ」として認識できるのです。


Q.難聴とはどういうことを言うのでしょうか?

聴力の低下は年齢を重ねることによって誰にでも起こる現象といわれています。加齢によって聴力が低下しはじめる時期は人によって異なり、程度もさまざまですが、一般的には高い音から聞こえにくくなるのが特徴です。



私たちが音を聞く上で特に大きな役割を果たすのが、内耳にある「蝸牛(かぎゅう)」という器官の中にある有毛細胞です。
有毛細胞は入ってきた音の高低や強弱を分析し、電気信号に変えて聴神経を通じて脳に伝えます。有毛細胞は長時間使い続けるうちにダメージを受けてしまい、一度、ダメージを受けてしまった有毛細胞の再生は非常に難しいといわれています。
蝸牛の入口近くにある有毛細胞は高い音の分析を行い、奥の有毛細胞は低い音の分析を行っています。
入口に近い有毛細胞は、絶えずいろいろな音にさらされていることになるので、特にダメージを受けやすくなります。
加齢による聴力の低下が高い音から聞こえにくくなっていくのは、このことが原因だと考えられています。



聴力の低下は、音の大きさだけの問題ではありません。
聴力が低下してくると、音がしっかり聞こえないというだけでなく、聞き間違いが増えたり、声は聞こえても言っていることが聞き取れないということが増えたりしてきます。
加齢による聴力の低下は高音が聞こえにくくなる傾向があるため、周波数の低い母音は聞き取れているのに周波数の高い子音が聞き取れていないという現象が起こり、言葉の聞き間違いなどが起こってくるのです。


Q.難聴にも種類があるのでしょうか?

難聴は以下の種類に分類されます。
伝音難聴
中耳炎や鼓膜の損傷など、外耳から中耳にかけての障害が原因で起こる難聴です。医学的な治療が可能だといわれています。
感音難聴
内耳より内側の感音器の障害によって起こる難聴です。加齢によって聞こえにくくなるのは感音難聴です。一般的に医学的な治療による改善は難しいといわれています。
混合性難聴
伝音難聴と感音難聴の両方の症状がみられる難聴です。


Q.難聴の最も一般的な原因は何ですか?

難聴の多くは、加齢によるものか、職場などで長時間大きな音にさらされていたことによるものです。
ただ、その原因は様々で、先天性のものや外傷によるもの、ウィルス性のもの、生活環境やストレスによるもの、薬の副作用によるものなどもあり「耳垢が原因で、耳鼻科で耳垢を取ってもらったら聞こえが良くなった」というケースのように、補聴器をつける前に、まずは耳鼻科での診断や治療をしてもらった方が良い場合もあります。


Q.難聴の原因はお店で分かりますか?

店頭での聴力測定は補聴器フィッティングのためのものなので、難聴の原因は耳鼻科でないと分かりません。お客様への質問や聴力測定の結果を通して、「2か月以内に急な聞こえの低下があった」「1か月以内に急に耳鳴りが大きくなった」「耳垢が多い」…などなど、いくつかのチェック項目(禁忌8項目)に当てはまる場合には、補聴器のお試しの前に、耳鼻科での診察をお薦めする場合もあります。


Q.年齢を重ねるとともに聴力の低下が進むことはありますか?

多くの場合、聴力も視力と同じように、年齢を重ねるとともに次第に低下していきます。これはたいがいの人にあてはまり、加齢性難聴と呼ばれています。「加齢性」というと高齢の方の症状という感じがしますが、聴力は20代をピークに30歳頃から低下していくので、40代50代の方でも聞こえに不便さを感じる方も珍しくありません。
聴力の低下は、視力の低下と比べてはっきりと症状を自覚しにくいという特徴があります。聴力の低下はゆっくりと進行していくことが多いのに加え、日常生活でさほど不便を感じていなかったり、外見からはわかりにくいために周囲から指摘されることが少なかったりするために、自分の聴力が低下してきていることをなかなか自覚できないのです。
しかし、難聴をそのままにしておくと、聞き間違いなどで相手の話を誤解してしまったり、周囲の人たちと話をすることが億劫になってきて、引きこもりがちになったり、社会から孤立するようになってしまう恐れもあります。


Q.補聴器をつければよく聞こえるようになりますか?

音が小さくて聞き取りにくいという場合、補聴器で音を聞き取りやすいレベルまで大きくすることで、音の聞き取りが改善されることが多いです。
ただ、加齢による難聴の場合、入ってきた音を言葉として分析する能力が低下している、音がひずんで聞こえるなど、同じ聴力の方でも、ことばの聞き取りに個人差が生じます。音を大きくしたからといって、以前のように言葉を聞き取れるとは限りません。環境音や自分の声の聞こえ方の変化についても理解しながらお使いいただく必要があります。
しかしながら、補聴器の性能や聴力に合わせた調整技術の向上により、現在の補聴器は以前よりもずっと使いやすいものになっていますし、「ゆっくり、はっきり話してもらう」「文字や口の形など、視覚的情報も積極的に活用する」などの工夫によって、より補聴器を活用したコミュニケーションが取りやすくなります。
加齢とともに聴力が低下すること自体は自然な現象ですが、日常生活に不便を感じる場合には、ぜひとも補聴器をお使いになることをおすすめしています。補聴器の効果には個人差がありますが、実際に補聴器をつけてその効果をお試しいただくこともできますので、お気軽にご相談ください。


Q.補聴器を使っても聴力は低下しないのですか?

補聴器は、きこえをサポートするために作られた製品です。
聴力に合わせた調整と正しい使い方をしていれば、補聴器を使用したことによる聴力の低下はありません。
ただ、補聴器の設定が耳に合わず、音が常にうるさい状態で長時間補聴器をつけていると聴力を低下させる場合がありますので、音が大きすぎないように事前に調整する必要があります。
但し、補聴器を装着したからといって、聴力が低下する前とまったく同じようになるとは限りません。補聴器の限界をしっかり理解したうえで、上手につきあっていく姿勢が何よりも大切になります。


Q.補聴器で聞く音は、ふつうに聞こえる音とは違うのですか?

補聴器から聞こえる音は、音の伝わり方の違いにより、今まで聞いていた音とは少し違った印象を受ける場合もあります。
音の印象の違いは残りますが、より自然な聞こえに近づけた機種もありますので、ご自分の耳で試聴してみてください。


Q.補聴器を付けると不便ではないですか?老けて見られないかも心配です

最近の補聴器は多くが小型化&軽量化され、目立たないデザインになっています。耳の中にすっぽりと収まり、装着してもほとんど見えないモデルや、髪や耳の陰に隠れてすぐには分からない機種もあります。
逆に、カラフルでデザイン性が高く、見せることでおしゃれな印象を与える補聴器も登場しています。


Q.補聴器は両耳に付けた方がいいのでしょうか?

人間の聴覚では、左耳からの音情報は主に右脳に、右耳からの音情報は主に左脳に伝達されます。
そして、左脳と右脳にバランスよく音情報が届くことで、左右の脳が協力してすぐれた能力を発揮します。

たとえば、多少騒がしい場所でも、周囲のさまざまな音の中から話し相手の声を識別できるというのもその一例です。
その方の聴力や聴こえの状態によって差はありますが、そんな脳の働きを生かすためにも補聴器を両耳につけることは有効です。また、目を例にとると、左右どちらかの目だけでは、距離感がつかめず歩きにくいばかりか、片方だけに極端な負担がかかるので疲れやすくなります。
耳についても同様で、より快適な聞こえを得るためには、左右でバランスよく聞くことが大切です。

ただし、お耳の状態によっては、片耳のみの適合の場合もありますので、詳しくは耳鼻科医にご相談ください。



Q.テレビの音が聞こえづらいのですが?

テレビの音が聞こえづらくなったことがきっかけで、聴力の低下に気づかれる方が多いようです。
ニュースのようにアナウンサーが一人で話している番組は比較的聞き取りやすいといわれる一方、バラエティ番組のように同時に何人もが話したり、大きなBGMが流れていたりすると、聞きたい言葉が拾いづらくなる場合があります。
特にテレビの音は、聞こえてくる音自体が自然な声とは異なりますので、補聴器を装用する際にも、両耳に装用する(聴力にもよります)など、音に集中して聞き取る練習が必要になる場合もあります。
テレビの音に聞こえにくさを感じたら、医療機関で聴力測定をお受けになられることをおすすめしています。


Q.会議や居酒屋のような複数の人が話す場所だと聞こえづらいのですが?

会議や酒席の場で、どうも話が聞き取りにくいという訴えをとくに50~60代の方からよくお聞きします。
だんだんと低下してきた聴力に加え、大勢の人の中での会話はもともと聞き取りにくいものです。ざわざわした場所で、誰が何を話しているのかを理解するためには、音の方向感覚がもっとも大切な要素の1つになります。
個人差はありますが、こういった音の方向感覚に対しては、両耳に装用することで左右の耳が聞こえを補い合い、方向感覚のバランスを崩すことなく補聴効果を高められる可能性があります。 また、周囲の雑音を抑える機能を持った補聴器を使用することも効果的です。


Q.補聴器の仕組みはどうなっているのですか?

簡単に言うと、補聴器とは音を拾って増幅する電子機器です。よく聞き取れるよう、これまで聞き取れなかった音が増幅されます。現在の補聴器はすべてデジタル式で、単純に音を大きくするだけではなく、入って来た音を細かく分析し聞きやすく加工した音を出力しています。


Q.補聴器には高額なものもあるそうですが、普通はいくら位するものですか?

5万円台から50万円を超えるものまで、様々な種類の補聴器が展開されています。
高額な補聴器には高度な機能が搭載されていますが、大切なのは、ご自身にとってどのような機能が必要なのかをきちんと考えながら、機種の選択を行うことです。


Q.そうはいっても、何を選んだらいいかわかりません

お客様の生活スタイルや聞こえの程度、補聴器を使う環境によって、合う補聴器は異なります。当店では、お客様のご希望やご予算を伺いながら、お客様の聞こえに必要な機能がきちんと搭載されているものを丁寧にお選びし、ご提案させていただいております。
実際に補聴器をつけてご自身の耳で色々と聞き比べていただいたり、持ち帰ってご自宅でお試しいただいたりすることもできます。毎日長くお使いいただくものなので、ただ「安いから」ではなく、補聴器の性能を理解し、ご満足いただけるものをご購入いただくことが、快適に使える補聴器選びの近道です。


Q.補聴器には消費税がかからないと言うのは本当ですか?

本当です。補聴器は医薬品医療機器法で定められた管理医療機器のため、非課税です。
ただし、電池や充電器、リモコンなどのアクセサリーや周辺機器は課税対象となります。


Q.購入に際して、補助制度などはあるのですか?

難聴の程度によって、国や自治体から補聴器購入の補助金を全額または一部受けられる場合があります。
詳しくは、こちら をご覧ください。


Q.アフターサービスや紛失・故障の保証はありますか?

当店でお買上げいただいた補聴器のクリーニングや音の調整は無料です。
紛失、保証に関しては こちら で詳しくご説明しています。