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逗子店
] 2022-09-20
「補聴器」をわかりやすく例えると?
「補聴器はわからないことが多い」という言葉をよく耳にしますが、この記事をご覧の方もおそらく同じことをお思いの事でしょう。
今回はなにかと難しい補聴器を皆さんの身近にある分かりやすいものに置き換えて説明したいと思います。
それが「メガネ」です。
補聴器に比べ、メガネは使用人口が多く、幅広い年代の人が使用しており、身近な存在なのではないでしょうか。「そのメガネどこで買ったの?」など会話になることもあるかと思います。
それに対して、補聴器がなんだか難しいと感じる理由は、身近な人で補聴器を付けている人が少ないといった理由やお友達などに補聴器の事を聞くには失礼と考えてしまい聞けないという方が多くいるからではないでしょうか。
確かに日本は欧米と比べて補聴器後進国と言われており、補聴器装用率も欧米に比べて低く、「補聴器=恥ずかしい」とマイナスに捉えられているのが現状です。
(ちなみに欧米では補聴器について批判的な印象はなく、むしろ肯定的な意見が多いです)
ですが、補聴器はメガネと同じように五感を補うもの。メガネのようにファッションでつけるという方は少ないにしても、生活を豊かにするものという点では同じだと考えています。
それを踏まえて、補聴器の仕組みについてメガネに例えながらお話をしていきます。
①補聴器の「チャンネル数」=メガネの「設計(ゆがみの少なさ)」
補聴器の機能はその人の聴力に合わせて音質を変え、聞こえを補うというものです。音質をどれだく細かく変えることが出来るかがこのチャンネル数によって変わります。
メガネも同じく、設計というもので「ゆがみ」の出方も変わります。初めてメガネを掛けた時、ものが曲がって見えたり、距離感が変わってしまい、クラっとした経験がある方も多いのではないでしょうか。この原因が「ゆがみ」です。
ゆがみが少ないとより違和感が少ない。つまり補聴器もチャンネル数が多いとそれだけ違和感の少ない自然な聞こえに近づくということです。
②補聴器の「雑音抑制」=メガネの「ブルーライトカット もしくは カラー」
補聴器をつけると今まで聞こえていなかったさまざまな音が耳に入ってきます。聞きたい音もあれば、聞きたくない音(雑音)も入ってきてしまいます。
「雑音=まぶしさ」と例えると、雑音抑制はメガネで言うまぶしさをカットしてくれるブルーライトカットやカラーになるのではないでしょうか。実際にメガネ本来の性能である視力アップをしつつ、気になるまぶしさを抑えてくれるものですので、補聴器本来の性能である聞きたい音を入れつつ、聞きたくない音をカットしてくれるという点で似ているように感じます。
③補聴器の「プログラム」=「テレビ用メガネ、読書用メガネなどの用途別メガネ」
一部補聴器を除いて、ほとんどの補聴器にはプログラムというものを入れることが出来ます。例えば、「テレビが聞きやすい音質」「騒音下に対応した音質」など。このように一つの補聴器の中に、いろいろな音質を入れる事ができ、それをボタン一つで切り替えることが出来ます。メガネに例えると、一つのメガネで、「テレビ用や読書用、運転用」などのいろんな度数にワンプッシュで切り替える事が出来るというようなものです。
ここまでくれば、補聴器がどんなものなのかが大体お分かりいただけたかと思います。
そして、ここからは今までの事をふまえて「なぜ補聴器は高いのか」について説明していきます。
なぜ補聴器は高いのか…。
補聴器は買って終わりではなく、むしろ購入してからが始まり。何故なら、補聴器をつけたらすぐに聞こえが良くなるわけではなく、少しずつ言葉を聞き取る力(脳での処理能力)を取り戻していかなければならないからです。(いわゆるリハビリのようなもの)
初めてのメガネや初めての遠近両用メガネを作るときに「初めてなので弱めの度数で始めて、慣れたら度数を強くしていきますね」というようなセリフを聞いたことはあるのではないでしょうか。これは補聴器も一緒で、いきなり大きな音を入れるとうるさくて使えない為、初めは慣れやすい弱めの音から始めていきます。
一般的にメガネの場合は、度数を強くするたびにその都度、レンズを新しいものに交換していく必要があり、保証等を除けばその都度費用が掛かってしまいます。
ですが、補聴器の場合は購入後、聴力が変わるたびに買い直す必要は無く、販売店にある補聴器の調整ソフトでその都度、音の調整をすることが可能です。
(なお、当店ではその際の調整費用は永年無料です。)
好きな音に何度も調整が出来るという点はメガネに無い機能と言えますし、それが「補聴器は高い」と言われる所以なのです。
実際は片耳5万円程度からあるのですが、やはり真ん中あたりの金額となると25万円前後となるので、高く感じてしまいますよね。でもその理由が分かると意外とご納得いただけるのではないでしょうか。
理由を知ったうえで買うのと、知らずに買うのとでは、補聴器をつけるときの意欲も変わってきますよね。
さて、今回は補聴器のこと、少しでも分かりやすくお話ししたつもりではございますが、お分かりいただけたでしょうか。まだまだ奥の深い補聴器ですが、今後も分かりやすくご紹介いたしますので、ぜひご一読いただけると幸いです。
まだよくわからないという方は、直接当店スタッフへご相談いただければと思います。
「購入するかわからない」「相談だけしたい」という方でも承っておりますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。ご来店お待ちしております。
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