[衣笠店] 2023-02-09
こんにちは。
本日は「言葉の聞き間違え」というお話。
加齢にともなう難聴の場合、まず小さな音が聞こえにくくなります。
その後、言葉が聞こえているのに、何を言っているのかハッキリしない、
という状態になることがあります。
加齢による難聴の方は、周波数の高い音から聞こえにくくなっていくことが特徴です。
日本語の五十音は、a,i,u,e,oという母音と、k,f,s,t,hなどの子音の組み合わせになっています。
「あいうえお」という母音は周波数は低いので、
加齢性の難聴でもかなり進行しなければ聞き間違えることはありません。
これに対して、子音の中でも周波数の高いk,f,s,t,hは、
比較的早い段階から聞き取りにくくなります。
そのため、たとえば
白い(shiroi)と広い(hiroi)、
高菜(takana)と魚(sakana)、
佐藤(sato)さんと加藤(kato)さんなどは、
聞き間違えることが多くなります。
ここでポイントになってくるのは「聞こえない」のではなく
「聞き間違える」ということです。
人はハッキリ聞こえなかったとき
「この人、こう言ったのかな?」
という推測で判断してしまいます。
人によっては、推測が正しいと思い込み、的外れな返事をしてしまう方もいます。
この逆に聞こえてきた言葉が合っているのか自信が持てなくなり、
返事をすることを戸惑ってしまうことも出てきます。
こうするとコミュニケーションに支障をきたして不便さを自覚するようになってきます。
「聞き間違える」というのも難聴のサインのひとつです。
少しでも当てはまる場合はお気軽にご相談いただければと思います。
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