補聴器のイメージって?第一弾「雑音が入ってくるイメージ」
今回は補聴器を使用したことが無い人が持つ補聴器のイメージについてお話しをしていきたいと思います。
良く耳にするのが
① 雑音が入ってくるイメージ
② 目立つイメージ
③ 高そうなイメージ
海外では一般的な補聴器でも、日本ではあまり良いイメージが無いのが現状ですね。
また、そういったイメージを持ってしまう要因として、よく挙げられるのが「知人から聞いた情報」です。
実はその知人の方も実際に試したことはなく、別の知人の方から聞いた情報でお話をされていたなんてこともしばしばあるようです。
今回はそれらのイメージについて、一つ一つ解消していければと思います。
全てをお話しすると長くなってしまいますので、今回は①「雑音が入ってくるイメージ」についてお話をしていきたいと思います。
まず、一つ目の「雑音が入ってくるイメージ」について
補聴器を購入するキッカケに、必ずと言っていいほど出てくる症状が「聞こえにくさ」だと思います。
当然ですよね。
ですが、この「聞こえにくさ」の基準は人それぞれで、「普通の声量だと聞こえない時があって聞こえにくさを感じている」という方もいれば、逆に「大きな声で話してくれば聞こえるから聞こえにくさを感じていない」という方もいらっしゃいます。
どちらが正しいというわけではありませんが、後者の方が一般的に聞こえにくさを自覚しづらいとされ、いざ聞こえにくさを自覚して補聴器をつけてみようという時には聴力がだいぶ下がっていることが往々にしてあります。また、こういう方ほど、雑音を感じやすいことが多いように感じます。
ではなぜ、聴力が下がっている人ほど雑音を感じやすいのか…
健聴者と言われる方のほとんどが色々な音を普段から聞いて生活をしています。
そのため、食器の音や水の音、風の音などが聞こえるのは当たり前のことで特にうるさいと感じることありません。
それに対して、聴力が下がるとそういった当たり前だった音が聞こえなくなり、静かな環境(聞こえていない状況)が当たり前という状況になってしまいます。
ではでは、ここで補聴器をつけたらどうなるでしょうか。
補聴器は音を大きく、もしくは小さくして耳に届けるわけですから、いままで聞こえなかった食器の音や水の音、風の音なども一緒に入ってきてしまうわけです。
それがいわゆる「雑音が入ってくる」ということになります。
これは補聴器をつければ誰にでも起こる症状です。
ただ、最近の補聴器は性能も良くなり、以前に比べて雑音が少ないものも出てきています。
話はそれますが、聞こえていない状況が長く続けば続くほど、聴力が下がれば下がるほど、雑音を感じやすく補聴器に慣れにくくなるということになります。ですので、聞こえにくさの自覚がある方だけでなく、ご家族やお友達から聞こえにくさを指摘されることがありましたら、耳鼻科専門医への早めの受診をお勧めいたします。
結果として、補聴器に早く慣れることに繋がるかもしれません。
それはさておき話を戻しますと、補聴器は聞きたい音だけを大きくするという夢のような機械ではなく、聞きたくない音も多少は入ってきてしまいます。したがって、補聴器をつけたらその日からすごく良く聞こえるというわけではありません。
その人に最適な音質を作り上げていくまでには、慣れ具合に合わせて定期的に調整をしていくことがとても大切になります。イメージとしては初めは気になる音でも、使い続けていくうちに気にならなくなるといった感じです。
(その為、当店では調整に費用は掛かりませんし、独自トレーニングシステムも設けております)
話が長くなりましたが、まとめますと
・補聴器をつけると雑音が入ってくることは事実。
・雑音は調整を繰り返すことで、ほとんどが改善出来る。
・難聴の程度が軽度の方ほど、慣れやすい。
ということです。
続いて補聴器のイメージ②「目立つイメージ」についてですが、話が長くなってしまいましたので、次の記事をご覧ください!
補聴器のイメージって?第二弾「目立つイメージ」 https://www.optical-araki.co.jp/staff_blog/index.html?id=2211