補聴器の荒木
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補聴器に関するさまざまなコラムをお届けします。
補聴器装用者への周りのサポートの仕方について
本日はタイトルの通り、補聴器装用者に対する周囲の人のサポートの仕方についてお話ししていきます。
サポートと言ってもとても難しい事をするわけではなく、ちょっとした意識づけで出来ることなので、今日から実践してみてください。
内容は以下の通りです。
①ゆっくり、はっきり話す(言葉を区切る)
②離れたところから大声で話すのではなく、近くの距離から適度な音量で話す。
③複数人で一度に話さず、一人一人話す。
④補聴器装用者に顔を向けて話しかける。
⑤急に本題に入らず、意識を話し手に向けてもらってから話し始める。(呼びかけから入る)
ではどういうことか詳しく見ていきましょう。
①ゆっくり、はっきり話す
補聴器装用者の声で時々耳にするのが、「音は聞こえるけど、なんて言っているか分からない」という悩みです。
これらの症状は、補聴器の調整具合が関係している場合もありますが、それ以外の要因として話し手が早口だったり、モゴモゴ話していたりすることが考えられます。
難聴者でなくても、話し手が早口、もしくはモゴモゴ喋っていると聞き取れない時があるかと思います。特に難聴者は音声の抑揚が健聴者に比べて感じにくくなっていたり、声を聞いて言葉として認識するまでに時間が掛かったりする場合があるので、聞き取りにくさも顕著にあらわれてしまいます。
具体的な聞き取りやすい話し方のコツとしては、一文ごとに区切って話すことです。
例)
✕「昨日テレビで唐揚げのレシピを見たから、今日の晩御飯はテレビでやってた唐揚げにしようと思うけどそれでもいい?」
〇「昨日、テレビで、唐揚げのレシピを見たの。だから、晩御飯は、唐揚げにしようと思う。それでもいいですか?」
聞こえの程度によってはさらに細かく区切る必要がある場合もありますが、大切なのは音声を言葉として処理するための時間を作るということです。
これだけで大分改善する場合があります。
②離れたところから大声で話すのではなく、近くの距離から適度な音量で話す。
これもよくやってしまう話し方です。
一見、補聴器装用者に対しては大きな声で話せばいいと思われるかもしれませんが、これは半分正解、半分間違いといったところでしょうか。
そもそも補聴器は耳に入る音を大きくして届けているわけですから、あまり大きく話す必要はありません。大きすぎると音が割れてしまったり、うるさいと感じてしまったりする場合があります。かといって小さすぎても聞き取りにくいので、快適と思う音量で話してあげる必要があります。
また、離れたところで声を掛けても、話し手と聞き手の間が騒がしいと雑音も一緒に入ってきてしまうので、近い距離で適度な音量で話すことが重要になってきます。
離れたところで大きく話すというのは、聞き手だけでなく話し手も疲れてしまいますから、この話し方だとお互いが楽に会話をすることが出来ます。
③複数人で一度に話さず、一人一人話す。
ご家族や友人同士など複数人で話をする際に、一度にいろいろな人が話し掛けると音声が混同してしまい、何を言っているのか分からないという事になりやすいです。いろいろな話が同時進行しないような工夫も必要です。
④補聴器装用者に顔を向けて話しかける。
意識をしないとあまり感じないことですが、声には方向性があります。
その方向性は基本的にお顔の向いている方向に向かって音声が発せられます。
つまり、相手の顔を見ないで話してしまうと、十分に声が相手に届かず、聞こえにくいという事になってしまいます。
また、補聴器装用者の中には、口元の動きで言葉の「あいうえお」を判断していることもありますから、口を相手に見せるということも大切です。
⑤急に本題に入らず、意識を話し手に向けてもらってから話し始める。
どういうこと?と思うかもしれませんが、端的にお伝えすると「呼びかけから入る」という事です。
例)
✕「明日のご飯何食べたい?」
〇「ねえ、おじいちゃん。明日のご飯何食べたい?」
これは、意識を向けてもらうためにはじめに「ねえ、おじいちゃん」と呼びかけます。
その後、「明日のご飯何食べたい?」と本題に入ります。
言葉を聞くうえで意識というのはとても重要です。聞く意識というものを補聴器装用者に持ってもらうことが補聴器の効果をより発揮する近道とも言えます。
まとめると、
①ゆっくり、はっきり話す(言葉を区切る)
②離れたところから大声で話すのではなく、近くの距離から適度な音量で話す。
③複数人で一度に話さず、一人一人話す。
④補聴器装用者に顔を向けて話しかける。
⑤急に本題に入らず、意識を話し手に向けてもらってから話し始める。(呼びかけから入る)
長く書いてしまいましたが、やることは簡単です。
補聴器はあくまで「聴こえを補うもの」ですので、良く聞こえていた時に戻るわけではございません。周りの方々のサポートがあるのとないのとでは、快適さも変わってきます。
ご本人様の努力だけに頼るのではなく、周りの方もぜひ出来る限りのサポートしていただければと思います。
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